テックス・メックス料理とは?


テックス・メックス料理
画像:テックス・メックス料理

 外国人がメキシコ料理と聞いてまず想像するのは、ナチョス&ワカモレや、チリコンカンを乗せたタコシェル、ブリトーなどだと思いますが、実はこれらの料理は伝統的なメキシコ料理ではなく、テックス・メックス料理と呼ばれるものです。

 テックス・メックス料理の始まりは、スペイン植民地時代までさかのぼると言われています。そのころから、多くのメキシコ人がテキサスへ移住し、たくさんのメキシコ人集落を作りました。移民たちは移住先の集落で、メキシコとテキサスの食材を組み合わせて、独自の料理を作るようになりました。この料理は、当時メキシコ=テキサス間を移動するために利用されていたテキサス・メキシカン鉄道にちなんで、「テックス・メックス料理」と呼ばれるようになりました。

 代表的なテックス・メックス料理のナチョス、ブリトー、チリコンカンには、メキシコ由来の食材としてトウモロコシのトルティージャ、フリホール豆、トウガラシ、ハーブが使われ、アメリカ由来の要素としてステーキ、バーベキュー、コショウ、チーズが使われています。これらは、メキシコとテキサスが完全にミックスされた、すばらしくおいしい料理です。

 他にはチミチャンガ(具だくさんのブリトーを揚げたもの)、ファヒータス・アラチェラス(じっくり漬け込んだ牛肉を炒めたもの)、サルサをかけたホットドッグなどがあります。

テックス・メックス料理とメキシコ料理の違い

 世界中の多くの人々が、この有名なおいしいテックス・メックス料理を、メキシコの伝統料理だと勘違いしています。ですが、両者は食材も味付けもまったく異なります。例えば、テックス・メックス料理ではひき肉を使い、メキシコ料理ではみじん切りの肉を使います。

 また、メキシコ料理ではトルティージャの原料はトウモロコシですが、テックス・メックス料理では小麦粉です。同様にハーブも、メキシコ料理ではオレガノ、パセリ、パクチーですが、テックス・メックス料理ではクミンを使います。

世界のテックス・メックス料理

 今ではテックス・メックス料理は、テキサス=メキシコ間をはるかに超えて世界的に有名になりましたが、テックス・メックスという呼び名によって、「テキサスとメキシコの料理」だと判別がつきます。最近は世界中のどの都市にも、タコベルやチポトレなどのテックス・メックス料理のレストランがあり、その土地の食材を取り入れた、様々なバリエーションのテックス・メックス料理が作られています。

(トルティージャスナグアルより)

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