メキシコ人が最も好きなタコスは何タコス?


永遠のテーマ、メキシコ人に最も愛されるタコスは何のタコスか? ついに答えが出た!

タコス・アル・パストール
画像:タコス・アル・パストール((El Flaco) Al Pastor Tacos by City Foodsters / CC BY 2.0)

 メキシコのストリート・フード(タコス、ゴルディータ、ケサディージャなど)は、メキシコの文化を語る上で不可欠なものだ。不可欠すぎて、外国人目線では、メキシコとはタコスだと定義してもいいくらいだ。

 だっておいしいから。でもそれだけじゃない。メキシコ人は、味だけでなく温もりも求めてタコス屋に行く。軒を連ねるタコス店、厨房の熱、タコスを作るタケロたち。それは、親しさと温もりのある家庭の延長と言っていい。

 メキシコ人はもちろん、ストリート・フードが大好きだ。ストリート・フードと言ってしまうと簡単な軽食のような印象を与えるが、実は農民の努力と調理人の技術によって長年かけて育まれてきた、練りに練られた食べ物だ。トルティージャ1枚作るにも熟練の技がいるし、タコスの具にするバルバコアやビリアをおいしく作るのはものすごく難しい。

 めまいがするほどたくさんの種類があるメキシコのストリート・フードの中で、王座に輝くのはもちろんタコスだ。では、いろいろなタコスの中で、メキシコ人が一番好きなタコスは何のタコスだろう? この永遠のテーマの答えが、ついに明らかになった!

タコスの肉を焼く縦型ロースター「トロンポ」
画像:タコスの肉を焼く縦型ロースター「トロンポ」(Trompos de pastor - festival del taco en xalapa 2023 by Koffermejia / CC BY-SA 4.0)

 メキシコ人に最も愛されるタコスは、タコス・アル・パストール(ソースに漬け込んだ豚肉のタコス)だった。

 この結果はおもしろい。というのも、パストールは元々、外国の料理だからだ。昔、レバノンからメキシコのプエブラに移民してきた人々が、故郷の伝統料理である羊肉のシャワルマを、メキシコ人好みの味に改良してパストール肉を作った(現在は豚肉を使用)。つまり、タコス・アル・パストールは、異文化の流入と異文化への開放、文化交流の象徴なのだ。そして今では市民権を得て、メキシコ全国どの地方でも食べられるようになっている。

 メキシコ人が好きなストリート・フードは、タコス(28%)、ケサディージャ(14%)、ソペ(13%)、ゴルディータ(11%)だった。大変興味深い。

 質問に答えたメキシコ人の90.5%は、タコスはメキシコの文化の象徴だと考えていた。まったく同感だ。

 好きなタコスは、パストール(21%)、牛ステーキ肉(13%)、牛肉の焼き肉(11%)、スアデロ=牛のともばら肉などの煮込み(8%)だった。

 食べたことのないタコスで最も多かったのは、ロンガニサ(ソーセージの一種)のタコスだった(主なタコス10種類から選択)。

 最も嫌いなタコスは、牛の目のタコスだった。

 タコスのテイクアウトを好む人は43%、イートインを好む人は42%だった。

カルニータスのタコス
画像:カルニータスのタコス(Carnitas by Mike McCune / CC BY 2.0)

 タコスをいつ食べるかという質問に対し、47.6%が夕食と回答した。食べたくなった時と答えたのは、わずか3.1%だった。

 サルサ・ベルデ(青トウガラシのソース)を好む人は49%(!)、サルサ・ロハ(赤トウガラシのソース)を好む人は33%だった。

 最後に、60%の人々が、タコス・アル・パストールのパイナップルはあった方がいいと回答した。パイナップル問題もまた、永遠のテーマだ。

(マスデメヒコ)

↑ PAGE TOP