フラッキングの真実(2)フラッキングで行われていること


フラッキングで行われていること
画像:フラッキングで行われていること

 水圧破砕法(フラッキング)とは、一般的に地下1000mから5000mの深さにある浸透率の低い泥岩層”シェール”に貯留している天然ガスや石油(非在来型化石燃料)を採掘するために、坑井を水平に掘削する技術のことだ。

 この技術を用いて地下のシェール層を破砕し、天然ガスや石油を取り出せば、生産量を増やすことができるだけでなく、すでに廃坑となっていた既存のガス田・油田を再利用することもできる。しかし、この方法で化石燃料を採掘するためには、広大な面積の土地に何百個ものガス井・油井を掘らなければならず、化学物質(その多くは有害)を混ぜた水を、地中に大量に注入しなければならない。

 非在来型化石燃料の生産プロセスは、フラッキング時に地中に注入する水に混ぜる砂(シリカ・サンド)を採掘・処理することから始まり、ガスや石油の製品となって輸送・販売されることで終了する。生産工程では、凝縮処理、脱湿処理、液化処理のための処理プラントや、掘削用の井戸、パイプライン、鉄道輸送用のタンク、貯蔵タンクなどの設備が必要とされる。また、フラッキングで生じる大量の有毒な逆流水を処理する廃水処理施設も必要となる。

 米国では、フラッキングによる採掘が人口密集地の方へと拡大するにつれて、フラッキングの頻度と強度も増していき、フラッキングによる資源開発が、人と集落に取り返しのつかない危険をもたらすことを証明するケースが、多数発生するようになった。

 フラッキングは、水と空気と土壌を汚染し、農業と地価と健康に悪影響を及ぼし、気候変動と地震を招き、安全な暮らしと安定した社会を脅かし、結果として、住民の将来を破壊している。次回「フラッキングの真実(3)」では、フラッキングが人の健康に及ぼす影響を取り上げる。

(ラホルナーダエコロヒカ216号)

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