愛人の方がいい!?歌謡曲でわかるメキシコの情熱的な恋愛観


 メキシコ人歌手のマリア・ホセの曲に、「Prefiero Ser Su Amante」という曲があります。私がこの曲を知ったのは、プロレスリング・ノアの興行でした。以前、NOSAWA論外選手がNOAHに上がっていたときに、入場曲として使用していたからです。

 どんな感じの曲かというと、まずこの歌詞の「私」は妻子ある男性と付き合っています。それで、男性の妻に対して、いろいろ思うわけです。

「彼はアンタのことなんかもう触れようともしない」
「彼の夜と情熱を独占してるのは私」
「彼が夢中で追い求めているのは私」
「だから私は彼の愛人でいる方がいいわ」

 お~情熱的! No Passion No Life!  愛人女性は、男の夜と情熱を独占しているのか。あれ? でも、世の妻たちが欲しいのは、夫の昼と給料じゃん!

 共存可能! 完全に住み分けできてる!

 というのはまあ冗談として、この歌にはメキシコ人の男女のあり方がよく表れていると思います。情熱的に求めあうことが愛であり、幸せであると。それがなければ結婚や人生は完全な形にはならないと。

 その感覚、日本とはまた違う感じがします。日本の夫婦は、情熱的な男女というよりは、「家族の一員」になっていく気がします。「彼の夜と情熱が欲しいから愛人でいたい!」という感覚も、日本の女性の感覚とは違うなーとも思います。

 「ま、歌だから」と言われればそれまでですが、日本とメキシコの夫婦観、恋愛観の違いが垣間見えて、面白いと思いました。

 気になった方、実際の曲をお聞きになりたい方は、YouTubeで「María José - Prefiero Ser Su Amante」と検索してみてください。めちゃくちゃ格好いいですよ。

※作品出典・引用元:
楽曲『Prefiero Ser Su Amante』(歌:María José / 作詞・作曲:Paty Cantú、Ángela Dávalos / 2012年リリース)より、歌詞の一部を状況説明・文化紹介のために日本語訳して引用しています。

(MEXICO457)

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