メキシコの薬草・ハーブ


市場で売られている薬草
画像:市場で売られている薬草

 最近は、世界的な健康ブームの流れで、ナチュラルなものが好まれるようになっています。薬草やハーブを使った植物療法もそのひとつです。植物療法は、医学が発達した現代でも、とてもポピュラーな治療法です。

 現代医学が発達する前は、人々は自然の植物の種、根、葉、樹皮、花、果実を用いて、けがや病気を治療していました。現在でも、薬草やハーブを治療に使用する地域は多く、メキシコもその例外ではありません。

 メキシコ州のチャピンゴ自治大学で植物療法学を教えるエリック・エストラーダ・ルゴ博士によると、「国民の90%以上が、薬草やハーブを利用している」そうです。

 メキシコには、約4500種類の薬用の植物があり、種類の多さは世界第2位です(第1位は中国)。植物療法は、世代から世代へと受け継がれるメキシコの伝統のひとつです。

アロエベラ

おそらくメキシコでもっともポピュラーな薬用の多肉植物で、昔から多くの人に利用されてきました。肌荒れの改善、消化促進、免疫力アップ、胃潰瘍の改善などの効果があるほか、消炎剤、消毒薬、鎮痛剤、解熱剤としても利用されてきました。

アルニカ

アルニカは塗り薬として、青あざや皮膚の炎症、化膿、筋肉や骨の痛みに用いられます。子供が青あざやコブを作ったときに、よく使われる植物です。

マレイン

様々な用途に利用されます。マレインのお茶(抽出液)は痰の排出を促し、ウイルスや感染症を抑制する作用があるため、呼吸器系の病気や耳の感染症に効果があります。血流をよくする効果もあります。

アニスヒソップ

アニスヒソップのお茶は、様々な不調や痛みを和らげるために利用されています。虫下し、食欲増進、お肌の引き締め、胃腸のガスの排出、抗炎症、抗ウイルス、抗痙攣、去痰などの作用があります。

バレリアン

バレリアンの根のお茶は、主にうつ、不安、不眠を改善するために利用されます。それ以外にも、筋肉のけいれん、痛みや炎症の緩和、解熱、下痢止め、外傷の消毒などにも有効です。

 ほかにも、メキシコにはたくさんの薬草やハーブがあります。利用するときは、あらかじめ専門家に相談することをおすすめします。

(クライビエンエスタール)

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