メスキーテのハチミツ:メキシコの砂漠からの贈り物
メスキーテの花は、メキシコの砂漠に咲く黄色い花です。その花のハチミツは、白いクリームのようなとろみがあり、栄養価が高く薬効もあります。

画像:白いクリームのようなメスキーテのハチミツ
メスキーテは、コアウイラ州、ヌエボ・レオン州、サン・ルイス・ポトシ州、チワワ州など、乾燥した気候の土地に生息するマメ科の植物です。その花の蜜から作られるハチミツは、まろやかな甘みで栄養価も高く、珍重されています。
メスキーテのハチミツの作り方
メスキーテのハチミツの製造方法は、他のハチミツと同じです。ミツバチがメスキーテの花の蜜を集め、巣の中でハチミツにしてくれます。メスキーテの花期は春と夏で、蜜にはほんのりフルーツの風味があり、繊細な花の香りがします。
また、白いクリームのような色も、他のハチミツと異なる特徴です。この色は、メスキーテの蜜に含まれる糖が凝縮し、細かな結晶となったためで、なめらかでとろりとした質感を与えています。
養蜂家は、メスキーテの木が密集する地域に巣箱を置き、採蜜し、純度の高いハチミツになるように、手作業で丁寧に濾していきます。そのため、このハチミツを食べることは、メキシコの砂漠地帯の伝統を体験することであり、この土地の自然とつながることを意味しています。

画像:メスキーテの花。クリーム色の小さい花が稲穂のように縦に並んで咲く。
メスキーテのハチミツの効能
メスキーテのハチミツは栄養価が高く、薬効もあるため、昔から大切にされてきました。よく知られた効能としては、
・抗酸化作用があり、活性酸素を除去する作用があります
・ビタミン、ミネラル(カルシウム、カリウム、鉄)を含みます
・殺菌作用や傷を治す作用があり、のどの不快感を軽減します
・素早く吸収されてエネルギーとなり、精製糖の代用として使用することができます
メキシコに古くから伝わる民間療法でも、軽い消化不良を改善したり、免疫を上げるために使用されてきました。

画像:クリスマスの揚げ菓子ブニュエロスにかけたメスキーテのハチミツ
料理にも最適
メスキーテのハチミツは料理をするときにも使い勝手がよく、甘いデザートやサラダなど、様々な料理に使えます。
例えば、
・アトーレ、カフェ・デ・オジャ、ハーブティーの甘みづけに
・パンケーキやクッキー、ブニュエロス(揚げ菓子)などを作るときに
・グリルした肉料理につやを出し、ほんのりした甘みとスモーキーな香りをつけたいときに
・チーズの味を引き立たせるために上からかけて
・白砂糖の代わりに、グアジャバ、バナナ、リンゴなどのフルーツにかけて
・サラダのドレッシングに加えたり、サラダボウルやアサイーボウルの上からかけて
など、多様に使うことができます。

画像:メスキーテのハチミツはドレッシングにも最適
メキシコの半乾燥地帯からの贈り物
メスキーテのハチミツは、自然・伝統・料理が見事に調和したメキシコの宝です。ミツバチの労働と養蜂家の先祖伝来の知恵が、このハチミツの1滴1滴に凝縮しています。朝のコーヒーに入れるときも、グリルチキンにかけるときも、ハチミツ風味の揚げパンを食べるときも、私たちはメスキーテのハチミツをとおして、メキシコ北部の乾いた大地と、その豊かな生物多様性、文化的多様性を体験しているのです。
(メヒコデスコノシードより)