サン・ルイス・ポトシ州のグルメ

画像:トウガラシを練り込んだトルティージャで作るサン・ルイス・ポトシ風エンチラーダ(EnchiladasPotosinas by AlejandroLinaresGarcia / CC BY-SA 3.0)
北はアルティプラーノ地方から、南はウアステカ地方にまたがるサン・ルイス・ポトシ州には、エンチラーダ、チーズ、サカウイル(特大サイズのトウモロコシ蒸しパン)などのおいしい料理があります。
サン・ルイス・ポトシ州は、アルティプラーノ地方に属する地域、ウアステカ地方に属する地域、ソナ・メディア地域、セントロ地域の四つの地域に分かれています。それぞれの地域では気候や植生が異なるため、料理にも地域ごとの特徴がありますが、いずれの地域でも、メキシコの大部分の州と同様に、スペイン料理の影響が色濃く残っています。
アルティプラーノ地方に属する寒冷な地域には、カブチェ(サボテンの花のつぼみ)を使った独特の料理、牛やヤギの乳でできた様々な種類のチーズ、ミルクを使ったおいしい菓子などがあります。特に、マテウアラ市のラス・セビジャーナス社のグローリアス(ナッツやフルーツの入ったキャンディー)や、ベナード市のキャラメル、有名すぎるほど有名なコスタンソ社のチョコレートなどは、誰もが大好きで、どこの店でも買うことができるほどポピュラーです。

画像:肉入りサラダ「フィアンブレ」(Fiambre! by Axel / CC BY-SA 2.0)
セントロ地域にある州都サン・ルイス・ポトシ市には、ラ・ビレイナやラ・グラン・ビアなどの人気のレストランがあり、この土地の様々な料理を食べることができます。例えば、スペインとメキシコの料理が融合したフィアンブレ(マリネ風の味付けをした肉入りサラダ)、有名なサン・ルイス・ポトシ風エンチラーダ(トウガラシを練り込んだトルティージャでチーズを包み、トマト・ソースをかけた料理)、ジャガイモやニンジン、レタス、トウガラシのピクルスを添えたチーズ入りタコスなどです。タコスは、トルティージャをトウガラシのソースに浸してから油で揚げるのが、サン・ルイス・ポトシ流です。
北部のアルティプラーノ地方から南東部のウアステカ地方に向かう途中にあるソナ・メディア地域に入ると、リオ・ベルデ風エンチラーダ(トウガラシを練り込んだトルティージャで具を巻き、トマト・ソースをかけ、鶏もも肉を添えた料理)を食べることができます。また、甘いものも、ゴマと黒砂糖を入れたピーナッツ・シェイク(ゴマのかわりにクルミとレーズンを使った豪華版もあります)、チャンカキージャ(ローストしたカボチャの種やピーナッツを黒砂糖とからめた、メキシコ版の豆板)など、リオ・ベルデ特有のものがあります。
ウアステカ地方に属する州南東部には、魚介類のおいしい料理があります。例えば、地元でとれるネグリージャという魚や、淡水にすむクルマエビの一種であるアカマジャを使った様々な料理です。また、この地域に豊富にあるパルミート(ヤシの茎の内部)のサラダや、クリームたっぷりのチーズが入ったサラダもあります。30kgを超すサカウイル(巨大なトウモロコシ蒸しパン)には、鶏肉や豚ロース肉を詰め、パパトラやバナナの葉で包んで、一晩かけてオーブンで蒸し焼きにします。
サン・ルイス・ポトシ州には、まだまだたくさん、おいしいものがあります。本当においしいものが食べたい人は、ぜひサン・ルイス・ポトシ州に行ってみてください。地元料理のおいしさと豊かさに、必ず驚くはずです。
(メヒコデスコノシード)