センパスチルの花の伝説

画像:センパスチルの花
死者の日の花センパスチルの伝説は、アステカの若者ウイツィリンと恋人ソチトルの美しい愛の物語です。
ウイツィリンとソチトルの恋は、二人がまだ幼いころに始まりました。二人の子供は近くの山や村へ出かけ、一緒に楽しく遊んでいました。二人は成長し、幼い恋は自然に愛へと変わっていきました。
二人は毎日、山の頂上まで登り、太陽の神トナティウに花を供えました。トナティウは、愛し合う二人が供えた花を見て、空から二人に微笑みかけているようでした。二人はトナティウに、死後も続く永遠の愛を誓いました。
ちょうどそのころ戦争が起こり、ウイツィリンは出征することになりました。恋人たちは離れ離れになりました。
その後すぐに、ウイツィリンが負傷し、戦死したという悲しい知らせが届きました。ソチトルは、胸が張り裂けるほど悲しみました。
悲しみの果てに、ソチトルは山に登りました。そして、太陽の神トナティウに、ウイツィリンと永遠に一緒にいさせてくれるようにお願いしました。かわいそうに思ったトナティウは、一筋の光をソチトルに当てました。するとソチトルは、太陽の光のように鮮やかなオレンジ色の、一輪の美しい花に変わりました。
まもなく一羽の美しいハチドリが飛んできて、花に優しく止まりました。
ハチドリはウイツィリンが変身した姿でした。花はすぐに20枚の花びらを開き、強く魅惑的な香りを放ち始めました。こうして恋人たちは、センパスチルの花とハチドリがある限り、いつも一緒にいることができるようになりました。
死者の日の花センパスチルにまつわる美しい愛のストーリーでした。

画像:センパスチルとハチドリ
(インサイドメヒコ)