メキシコの蒸留酒「メスカル」の飲み方
オアハカでは「神々の飲み物」と言われている、蒸留酒メスカル。メスカルを最大限に味わう方法を、その道のエキスパートが教えます。

画像:神々の飲み物メスカル(Ciudad de México - San Juan 0382 by Phyrexian / CC BY-SA 4.0)
ここ数年、メキシコでは、メスカル(*)が大人気です。特にメキシコ市では、洒落た飲食店が集まっている地区にあるバーやレストランが、昔ながらの方法で造られた神々の霊薬「メスカル」をメニューに加えるようになりました。そのため、メスカルの産地であるオアハカ州やミチョアカン州の有名なメスカル・メーカーは、生産量を増やしました。
ここでは、先スペイン時代から受け継がれるメキシコだけの味、伝統の蒸留酒「メスカル」のエキスパートが、メスカルの楽しみ方を教えます。教えてくれたのは、メキシコ市のメスカル専門店エスピリトゥオーサのダビ・ランヘルさんとホルヘ・バスケスさん、そして、メスカルを広める活動を行うグループ、ロヒア・デ・ロス・メスコラトラスのコルネリオ・ペレスさんです。
1. 質の良い本物のメスカルの見分け方
質の良いメスカルを試飲するために重要なことは、まずは正しく選ぶことです。アガベ(リュウゼツラン)100%で、添加物が加えられていないメスカルを選びます。
100%アガベのラベルを確認したら、メスカルに指先を浸し、その指を手のひらにこすりつけ、香りを感じてください。ゆでたアガベの香りがたちのぼります。
また、ペルラードと呼ばれる泡を観察するのも、ひとつの方法です。ボトルを振り、泡ができるかどうか見てみてください。泡ができれば、メスカルの香りと味を保つのに必要なアルコール度数(45度以上)をクリアしているということです。
本物のメスカルは、透明です。黄みがかった色や琥珀色のメスカルは、おそらく樽に入っていたもので、メスカル本来の味と香りを楽しむことはできません。
2. 香りをかぐ
ワインの試飲と同様、メスカルの場合も、まず香りを楽しみます。グラスの縁を鼻に近づけ、香りをかいでみてください。メスカルを手のひらにこすりつけたときと同じ香りがするはずです。より香りを楽しむために、グラスは、テキーラ用の縦長のショットグラスではなく、口の広いグラスがおすすめです。
3. 口に含む
メスカルをひとくち、口に含み、口の中全体にまわして、味わってみてください。

画像:メスカルのショット
4. 再び香りを感じる
口に含んだメスカルを飲み込んだら、後に残る香りを感じてみてください。口中に立ちのぼる香りは、メスカルの一番素晴らしいエッセンスです。その香りに、きっと驚くはずです。香りの例をいくつか挙げますが、本当は、あなた自身が感じてみるのが一番です。
・花(クチナシ、スミレ、白百合、リンデンバウム)
・果物(マンゴー、ライチ、リンゴ、バナナ)
・スパイス(シナモン、アニス、コショウ、クローブ、バニラ)
・ハーブ(クレソン、パパロ、ローズマリー、オレガノ)
・かんきつ類
・コパル
・魚介類
あなたが感じたのは、どの香りですか? それとも別の香りを感じましたか?
本物のメスカルを味わうことができる場所
メキシコ市
【エスピリトゥオーサ・ベンタス・イ・カタス】(要予約)
サン・ペドロ・デ・ロス・ピノス地区5番通りNo.50
【メスカレリア・ロス・アマンテス】
ポランコ地区カンポス・エリセオスNo.290
【メスカレロ】
コヨアカン地区カバージョ・カルコNo.14
【ロス・ダンサンテス】
コヨアカン地区プラサ・ハルディン・センテナリオNo.12
オアハカ州
【ラ・メスカロテカ】
オアハカ市セントロ地区レフォルマ通りNo.506
ミチョアカン州
【サン・ミゲリート】
モレーリア市フラクシオナミエント・ラ・ローマ地区カメリーナス通り
プエブラ州
【エル・ムラル・デ・ロス・ポブラーノス】
プエブラ市セントロ地区ディエシセイス・デ・セプティエンブレ通りNo.506
* メスカルの中でも、特にハリスコ州のテキーラで製造されたものを、テキーラと呼びます。テキーラについてはこちらへ。
(メヒコデスコノシード)